美肌のために必要な「菌」のハナシ
私たちの肌には菌が住んでいて、「皮膚常在菌(皮膚常在菌)」といいます。
菌と聞くと悪いものというふうに捉えがちですが、腸の中に善玉菌と悪玉菌がいるように、肌にも善玉菌・悪玉菌がいます。
悪い菌ばかりではないのです。
私たちの肌にいつもいる菌は30種類以上。
その中でも美肌に必要な「菌」について調べました。
美肌に関わる菌は、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分けられます。
善玉菌
肌に良い働きをする善玉菌は、肌の場合は表皮ブドウ球菌が代表的です。
天然の保湿クリームで肌を保護しながら、悪玉菌が増殖するのを防ぐ役割があります。
健康な肌は弱酸性。これが保たれていることが、善玉菌が正常に働いているサインなのです。
悪玉菌
悪玉菌は読んで字のごとく、肌に有害な働きをしてしまう菌のことです。
悪玉菌に代表されるのが「黄色ブドウ球菌」。
黄色ブドウ球菌は食中毒の原因として知られることの多い菌ですが、肌では肌荒れやアトピーの原因となってしまいます。
肌がアルカリ性になってしまうと活発になってしまうため、善玉菌が少ない状況になると悪玉菌が悪さをしてしまいます。
日和見菌
状況によって善玉菌の味方にも、悪玉菌の味方にもなるのが日和見菌です。
ニキビの原因として有名な「アクネ菌」が日和見菌の代表格です。
通常は善玉菌と同じ肌を守る働きがありますが、皮脂が分泌されるとそれを分解し有害なものへと変化させてしまいます。
それが毛穴を塞いでしまうと、空気が嫌いなアクネ菌の絶好の住処に。
詰まった毛穴の中でアクネ菌が増殖すると、さらに皮脂分解が行われるという負のループが出来上がってしまいます。
これがニキビができてしまう原因です。
皮脂は誰にでもあるもの。
しかしながらストレスなどによって過剰に分泌された皮脂は肌トラブルの原因になってしまうため、ケアが必要なのです。
まとめ
肌がいきいきと活動するためには、皮膚常在菌のバランスが大切です。
「菌」だからといってすべてが不要なものばかりではありません。
善玉菌を優勢にすること、悪玉菌の増殖を防ぐこと、日和見菌を善玉菌の味方にすること。
この3つを意識して、菌生活をはじめましょう。